かげろうぶろぐ

自分の人生は、自分で面白くする。

嵐のタイミング

雨が降る、というのは予想で知っていた。
ネットの予報では、晴れて降って晴れて降って、その繰り返しが一日のうちに何度もある、そんな予報だった。

私は、天気予報はあまり当てにしない方だ。
朝、見ると、予報では雨のはずの時間だったが、外は快晴。気持ちいい陽光。まるで正反対。
新品の自転車を雨に濡らしたくなかったので、こんな予報の日には外に出ない方がいいかと思ったが、ここまで盛大に予報がはずれたら、自分の本能を信じるしかないだろう。

教習所に行って、授業を受け、午後、終わってもなお、晴れていた。これは、今日は降らないのかもしれない、そう思ったが、かすかだが、雨の気配のようなものも意識のどこかで感じていた。
少しの時間なら大丈夫だろう、そう思って、寄り道をしたのが不味かった。

店を出たところで、ちょうどポツポツと雨が降り始めた。
まずいな、と思った。私の経験上、この振り出し方は、一気に来る奴だ。

Uターンして店に戻り、自転車を屋根のある駐輪場に停め、店に戻ると、途端に激しい雨が始まった。
まさに、豪雨だ。透明のガラス越しに見える駐車場は、あっと言う間に巨大な水たまりになってしまった。雨の密度が濃く、視界が悪い。

こういう雨は、タイミングだ。
しばらく待てば、必ず弱くなる。
にわか雨。

思った通り、雨は一時間も待たずに晴れ、といっても空は曇っていたが、私は濡れずに家に帰ることができた。

それにしても、ほんの少しの寄り道をしなければ、雨の降り出す前に帰れていたと思うと、こういうにわか雨にあうタイミングと、それを回避できるかどうかも、自転車に乗るには大事なポイントなのかなあ、と思ったりした。

電気屋をうろつく

宇都宮駅の西口、ビルの三階層ぶち抜きの広大なヨドバシカメラがあります。

近所の自転車屋でちょっとしたアクシデントのために買えなくなってしまったので、歩いていける範囲内でそこそこ大きめの自転車屋を探したところ、ヒットしたのがこのヨドバシカメラの自転車コーナーだったのです。

自転車を選び、整備が終わるのを待つあいだ、電気屋の各コーナーを暇つぶしにウロウロしてましたが、やはり最新鋭の家電を見るのは刺激になります。

今が旬の扇風機ひとつとっても、時代の進歩を感じずにはいられません。ダイソンをはじめ、羽のない扇風機は見た目のインパクトも大きく、デザインと利便性を両立させる素晴らしいものだと思いますが、昔ながらの形の扇風機であっても、よりハイパワーに、より省エネになっていますし、より自然の風に近い風を出せるようになったりと、身近のものであっても、より便利になるように研究開発している人がいると思うと、なかなか感動しますね。

マッサージチェアのお試しコーナーはかなり人気のスポットですが、人間が手を使って行うマッサージを、機械仕掛けの椅子で再現するというのもすごいですし、最高級のマッサージチェアには、他とどんな違いがあるのかなど、比較したりしてみると面白いです。

家電量販店は、ある意味、最先端の技術を気軽に体験できるテーマパーク的な場所で、暇つぶしにはうってつけです。見ているうちに、欲しくなってしまいますが。

久しぶりの教習所

新しい自転車を無事にゲットして、久しぶりの教習所に行ってきました。メリダという台湾のメーカーのクロスバイクです。

やはり一週間ぶりともなると、運転する時の緊張感はなかなかのものでした。

二段階に入って、学科の授業はあと一コマとなりましたが、実技の方がなかなか進んでないので、卒業にはもう少しかかりそうです。

というか、寝坊して実技に行けないと言うことが何回かあって、なかなか進まないんですが…

路上での練習を何回かやって、次回は所内で車庫入れです。

早く免許とれるように頑張ります!

自転車の価値

端的に結果から言うと、私はその日、自転車を買わなかった。

それは決して、一緒に自転車屋に行った、その社長的な彼が、私にいいところを見せようとしてか何なのか、いきなり自らを値引きのプロと名乗り、自転車屋の副店長とやらを相手に交渉という名の口論(あるいはヤカリ)を繰り広げ、最終的に相手にされなくなってしまい、私自身は買う気満々なのに、何故か買わないならお客様ではありません的な態度であしらわれるというとばっちりにあって、そんなチンピラの友達はチンピラであると一方的に断じてしまう、杓子定規な店員たちの態度に憤りを感じたから、というわけではない。

あくまで、私の求める自転車がそこになかったからである。

そんなわけで、もはや自転車を買う気力が完全に消滅してしまった私は、帰ってふて寝することした。

自転車や財布など、一度買うとずっと使うもの、特に一人につき一つ持っているのが普通なもの(財布や自転車を一人で複数所有してるなんて相当のマニアだと思う)に関しては、一日かけて選択を吟味するのが私の常である。下手をするとその選択には一週間、一ヶ月を要することさえある。

そうやって悩んだ末に手に入れたものには、間違いなく愛着がわき、大切にしようという気持ちになるものだ。

また、いいものを使う、ということは、自分自身の価値を上げてくれることでもある。身につけているものが、自分にとって誇りに思える、価値のあるものであれば、日々それをつかうたびごとに、誇らしい気持ちになることができ、自信にもつながっていく。

自転車を買おう

自分の中での自転車の存在の大きさに気づかされ、失われたものの大きさに愕然とした一日を送った日の明け方、夜勤の私にとっては仕事の終わる時間帯、知人の社長的なことをやっている人から急に連絡が入った。

彼とは、一昨日の休みの日に会う約束をしていたが、その言い出しっぺの彼自身の体調不良によって予定は流れ、次回の日程もまだ未定という状況であったが、今日、その明け方の唐突の連絡により、急きょリベンジという形で集合することとなった。

私の職場のすぐ近くのコンビニの前で合流し、そのまま近所の24時間営業のファミレスへ。こういう店が近所にある分、宇都宮はまだまだ都会という感じがする。

色々と近況報告や、今後の打ち合わせなどはなしをして、何だかんだで3時間くらいファミレスに居座り、モーニングメニューがランチメニューに変わる頃、ようやく外に出た。

自転車が盗まれた、という話を私がすると、彼は一緒に買いに行こうと言いだし、ある程度の規模の自転車屋となると距離もあるため、最悪タクシーで行くことになるかと思っていた私としては渡りに船という感じで「ラッキー」と思い、特に深く考えることもなく誘いにのった。

宇都宮には自転車屋がたくさんあるが、その中でも私が目をつけていた、あさひという店に行くことになった。